目次
Microsoft Azureとは？
Microsoft Azureは、マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングサービスであり、多くの企業や個人が利用しています。AzureはIaaS、PaaS、SaaSの各サービスを提供しており、柔軟にシステムを構築・運用することが可能です。
例えば、仮想マシンの提供やデータベースのホスティング、AIや機械学習のツールなど、多岐にわたるサービスがあります。AzureはAWSに次ぐシェアを獲得しており、クラウドの世界で非常に大きな存在感を放っています。Azureは、Microsoftソリューションとの高い親和性から多くのユーザーから評価されています。
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Azureポータルとは？
Azure ポータルは、Azureが提供する多様なサービスを一元的に操作・管理するための統合型コンソールです。大規模なシステムや複数のプロジェクトを進行中の企業にとって、Azureツールの管理・運用は複雑になりがちです。しかし、Azure ポータルの直感的なGUIを利用することで、アプリケーションの作成、データの操作、仮想マシンやデータベースなどのサービスの統合的な管理が、シンプルなWebアプリケーションから大規模なクラウドサービスまで、効率的に行えます。
このポータルは、従来のコマンドラインツールとは一線を画し、より使いやすく、簡単に各種操作を実行することができるツールとして評価されています。
Azure ポータルアカウント
Azureポータルを利用するためには、Azureアカウントをまず作成する必要があります。（後述で詳しく説明します）このアカウントを使用してログインすることで、Azureのサブスクリプションやリソースを一元的に管理することができます。また、複数のアカウントやサブスクリプションを持っている場合でも、Azureポータル内で簡単に切り替えることが行えます。
Azure ポータルのアプリ
Azure Mobile Appは、Azureリソースをいつでもどこからでも管理するためのモバイルアプリケーションです。2018年にリリースされ、iOSとAndroidの両方のプラットフォームで利用可能となり、日本語もサポートされています。（Google Play ストアと Apple App Storeから無料でダウンロード可能です。）
このアプリを使用することで、ユーザーは、移動中や外出先でもAzureのリソースを確認し、必要な操作を行うことができるようになり、スマートフォンから直接管理することができます。
Azure Mobile App主な特徴
1. 統合ハブ
Azure Mobile Appは、Webアプリ、データベース、仮想マシン、仮想ネットワーク、ストレージ、Visual Studioチームプロジェクトなど、すべてのAzureアプリケーションを一つの統合ハブで表示・管理することができます。
2.カスタマイズ可能
ユーザーは、自分のワークスタイルやプロジェクトの要件に合わせて、Azure Portalの表示をカスタマイズすることができます。重要な情報をダッシュボードにピン留めしたり、タイルのサイズを変更して必要な情報だけを表示することが可能です。
3. アクセス制御
Azure Mobile Appは、ロールベースのアクセス制御を提供しており、ユーザーは誰がどのリソースを管理できるかを正確に設定することができます。
4.請求の可視化
Azure Portalでは、現在の料金や月間料金の予測を自動的に計算し、ユーザーは請求の盲点を回避することができます。
5.統合サポート
トラブルシューティング情報やAzureサポート担当者による直接のサポートなど、さまざまなサポートリソースが提供されています。
Azureポータルの利用料金
Azure ポータルそのものは無料で利用することができます。
Azure ポータルでのサービスやリソース利用は、主に使用した量に基づいて料金が発生する方式です。この従量制の他に、仮想マシンには1年間、3年間、またはコスト削減のための特別プランも選択可能です。
仮想マシンの料金を確認する専用ツールを使用すると、東日本エリアで最も手頃な価格の仮想マシンのコストは、月額7.59ドルとなっています。この仮想マシンを15日間だけ使用した場合、料金は日割りで半額になります。
マシンの起動や停止は、簡単な画面操作で行えます。Azure Portalで仮想マシンを設定した場合、無料期間が終了する前に停止または削除しないと、料金が発生する可能性があります。したがって、不要なリソースは速やかに停止または削除することをおすすめします。
Azureの設定や運用、Azure Portalの使用方法に関する質問や相談は、BeeXまでお気軽にご連絡ください。マルチクラウドに精通をした当社のスペシャリストが、Azureの設定や運用、クラウドに関するご相談を承ります。
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Azureポータルの特徴/利用メリット
Azureポータルは、多くの特徴を持っていますが、その中でも特に注目すべき点を以下に挙げます。
Azureポータルの利用に関するメリットを以下の5点にまとめました。
1. 集約的な管理ハブ
Azureポータルは、計算、データベース、ストレージ、ウェブアプリケーションなどのさまざまなサービスへのアクセスを一元的に提供するハブとして機能します。これにより、ユーザーは複数のサービスやリソースを一つの場所から効率的に管理できます。
2. カスタマイズとパーソナライズの柔軟性
Azureポータルのユーザーインターフェイスは、ユーザーのニーズや仕事のスタイルに合わせてカスタマイズ可能です。ダッシュボードのレイアウトや、表示される情報、背景色など、多くの項目を自由に変更することができます。頻繁に使用するアプリケーションをピン留めすることで、迅速なアクセスや監視が可能となります。
カスタマイズの設定は、Azureポータルの「カスタマイズ」セクションから行うことができます。
3. 強固なセキュリティとアクセス制御
セキュリティはAzureポータルの最優先事項であり、ロールベースのアクセス制御や個人・グループレベルでのサブスクリプション設定を通じて、どのサービスに誰がアクセスできるかを詳細に制御することができます。
4. 統合されたサービス体験
Azureは多数のサービスを提供しており、これらのサービスはAzureポータル内で簡単に統合されています。これにより、ユーザーは異なるサービスを組み合わせて、高速な処理、高い信頼性、そして優れたセキュリティを享受することができます。
5. コストの透明性と予測
Azureポータルは、現在のコストと将来の予測コストを追跡する機能を提供しています。これにより、ユーザーは支出を効果的に管理し、未来の予算計画をより正確に行うことができます。
これらのメリットを通じて、Azureポータルはユーザーにとって非常に価値のあるツールとなっています。
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Azureポータルで行えること
Azure ポータルは多機能な統合コンソールを提供しており、以下のような主要な管理機能を持っています。
1. サービスとデプロイの一元管理
Azure ポータルはAzureの各サービスを中心的に管理するプラットフォームです。個別のサービスやリソースを管理・デプロイすることができるだけでなく、ダッシュボードを通じて迅速にアクセス・管理が可能です。さらに、Azure Resource Managerを利用して、複数のリソースをリソースグループとしてまとめて管理することもできます。
2. アクセス権の管理
Azure ポータルでは、アカウントやサービスレベルでのアクセス制御が実施できます。Azure Resource Managerを活用して、組織内のメンバーがどのリソースにどのような操作を行えるかを詳細に制御できます。役割ベースのアクセス制御を通じて、特定のユーザーやグループに適切な権限を付与することができます。
3. サブスクリプションの詳細管理
Azure ポータルを通じて、サブスクリプションの詳細情報や請求情報を確認・管理することができます。具体的には、契約中のサブスクリプションの一覧や、各サブスクリプションに関する請求詳細をPDFやCSVでダウンロードすることが可能です。
4.システムのモニタリングと分析
Azure ポータルでは、各種リソースの動作状況を集約して表示・分析することができます。GUIを活用して、仮想マシンやネットワークなどのリソースの動作状況をリアルタイムでモニタリングし、必要に応じて診断や分析を行うことができます。
5. DevOpsのサポート
Azure ポータルは、アプリケーションのデプロイから監視までの一貫したプロセスをサポートします。開発チームと運用チームの連携を強化し、ビルド、テスト、運用の各フェーズでの効率向上と品質保持をサポートします。
6. インシデントの記録とサポート
Azure ポータルを使用して、インシデントを自動的に記録し、必要に応じてサポートを受けることができます。
7. 詳細な監視とユーザーアナリティクス
ビジュアルなモニタリングと分析情報を提供し、Webアプリケーションのユーザーアナリティクスを簡単に実施できます。また、特定の条件に基づいてアラートメールを送信する設定も可能です。
このように、Azure ポータルは多岐にわたる機能を提供しており、クラウドリソースの効率的な管理と運用をサポートしています。
Azureポータルの使い方
Azureポータルを最大限に活用するための基本的な使い方を以下に説明します。
Azureポータルへのサインイン/ログイン
Azureポータルを利用するためには、まずAzureアカウントを作成する必要があります。
はじめての場合はこちらから
「無料で始める」をクリックします。
必要項目を入力し、Azureアカウントを作成します。
アカウントを作成すると、はじめての方は「クイックスタートセンター」にアクセスされます。
こちらのページでAzureポータルの利用方法について学習することができます。
左上の「ホーム」をクリックすることで、Azureポータルのホーム画面に遷移します。
Azure ポータルはインターネット接続さえあれば、どの場所からでもアクセスできるツールです。デスクトップ、スマートフォン（iPhoneやAndroid）、タブレットなど、さまざまなデバイスでの利用が可能です。
ホーム画面の下部からアプリをダウンロードすることが可能です。
デスクトップでのセッション中でも、モバイルデバイスを使用して同じアカウントにアクセスすることができます。さらなるセキュリティを求める場合、接続するデバイスの制限設定も選択できます。Azure ADを利用することで、アカウントの詳細な管理が実施できます。
また、Azure ポータルはマウス操作だけでなく、コマンドライン・インターフェース（CLI）による操作もサポートしています。CLIは、マウス操作なしで、キーボードのみを使用して全てのタスクを実行する方法です。CLIを利用するで、作業の効率向上やタスクの自動化が容易になります。
Azureポータルの画面構成とレイアウト
Azureポータルのメイン画面には、最上部にナビゲーションメニュー、中央にリソースの状況、下部に各種ツールやお役立ち情報が表示されます。ナビゲーションメニューからは、Azureの各サービスやリソースへのアクセスが可能です。
リソースの作成方法
ナビゲーションメニューの「リソースの作成」ボタンをクリックすると、「リソースの作成」に遷移し、追加するリソースを選択するページが表示されます。必要なリソースの種類を選択し、詳細情報を入力して「作成」ボタンをクリックすることで、新しいリソースが作成されます。
Azureポータルのセキュリティ
Azureポータルを利用する際の注意点を以下に説明します。
Azureポータルのアクセス制限（IP制限)
Azureポータルには、特定のユーザーやIPアドレスからのアクセスを制限する機能があります。これにより、不正なアクセスや攻撃からAzureのリソースを守ることができます。アクセス制限の設定は、Azureポータルの「セキュリティ」セクションから行うことができます。これにより、オフィスや自宅など、信頼できる場所からのみAzureポータルにアクセスすることができます。
Azureポータル ログイン 2 段階認証
Azureポータルのログインには、2段階認証の設定が推奨されています。2段階認証を設定することで、パスワードだけでなく、スマートフォンなどのデバイスを使用した認証が必要となり、セキュリティが向上します。
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Azureのリソースの使用状況やコストのトレンドを可視化するダッシュボードを提供し、TCO削減やコストの最適化を実現します。
BeeXは、マイクロソフト認定のソリューションパートナー（インフラストラクチャーの認定パートナー）であり、SAP基幹システムや他システム基盤の移転先を様々な利点からAzureを検討している企業に対して、導入コンサルティング、システム構築からクラウドマイグレーション、運用代行まで一貫して対応を行うことが可能です。
Azureをはじめとするクラウドサービスや、基幹システム・周辺システムに長年携わってきたエンジニアが多数在籍しており、導入コンサルティングからクラウド構築、クラウドマイグレーション、運用・保守を支援します。
本記事と併せてAzureへの移行についてのポイントをまとめたホワイトペーパーもお読みいただくことでAzure活用の理解がより一層深まりますので、ぜひご一読ください。
