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2021年9月に SAP on AWS - Specialty という新しいAWS認定資格が発表されました。
こちらの認定試験の正式リリースを前に受験していたBeta試験の結果が先日ようやく届いたのですが、BeeXからは4名の合格者が出ていました!!
本試験に興味をお持ちの方も多いようなので試験の概要、受験結果、事前に行った学習内容等について書きたいと思います。
AWS Certified: SAP on AWS - Specialty (PAS-C01) の概要
この試験はドイツのSAP社が提供しているS/4HANAと呼ばれるERPなどのソフトウェアをAWS上で稼働させるための知識を問う試験で、合格のためにはSAPとAWS両方の知識が必要となります。また試験ガイドに記載されているように設計・実装・移行・運用といった幅広い知識が必要であることが分かります。(以下、試験ガイドより抜粋)
- 分野 1: AWS での SAP ワークロードの設計
- 分野 2: AWS での SAP ワークロードの実装
- 分野 3: SAP ワークロードの AWS への移行
- 分野 4: AWS での SAP ワークロードの運用とメンテナンス
近年SAPシステムをオンプレミスからAWSなどのクラウドへ移行・導入する企業が増加しており、そのような背景からこの資格が誕生したのではないでしょうか。
試験ガイドやサンプル問題等を含めた試験概要の詳細についてはこちらのサイトに記載されています。
尚、Beta試験の提供は本ブログ執筆時点では既に終了していますが2021年11月22日~2022年1月11日まで以下の条件で受験可能でした。
- 試験時間:220分
- 問題数:85問
- 受験言語:英語のみ
正式版の試験は2022年4月26日から以下の条件で受験可能とアナウンスされています。
- 試験時間:170分
- 問題数:65問
- 受験言語:英語、日本語、韓国語、簡体字中国語
ベータ試験の受験結果
2021年12月22日にBeta試験を受験しました。問題文は全て英語でしかも85問もあるのでかなり疲弊しました。。英語の読解に時間を要しましたが220分の試験時間をフルで使い切ってなんとか全問解答することができました。
結果通知のメールが届いたのは受験から3カ月以上経過した2022年4月6日で、結果は冒頭にも記述した通り「合格」でした。 獲得した認定バッジがこちら。
再掲となりますがBeeXでは私以外に3名のBeta試験合格者がいましたので4名のメンバーが世界最速(?)で SAP on AWS - Specialty認定を受けたことになります。
ちなみにMSP(マネージドサービスプロバイダ)としての運用業務をメインで行っている部署のメンバーからも合格者が出ており、SAP on AWSにおける移行・設計・実装・運用までの幅広い知識を持つハイスキルなエンジニアがお客様のシステムを日々運用しているということを示す結果だと思います。
学習内容
ベータ試験受験前に私が実施した学習内容です。マニュアル確認等の机上学習をメインで実施しました。
◆ 試験ガイドの確認
◆ サンプル問題を解く
◆ SAP on AWSの公式ブログを読む
◆ 以下のSAP on AWS関連の公式マニュアルの確認
◆ AWS Launch Wizard for SAPでのSAP環境の構築 ※環境構築にはSAPインストールメディアが必要
◆ SAP NOTE 1656099の確認 ※参照にはSAP社とのサポート契約が必要
最後に
新設試験のため対策情報が全く無い中で合格できたことは自己のスキルへの自信につながりました。また複数名の合格者を輩出できたことでBeeXのSAP on AWSスキルを証明できたのではないかと思います。
SAPシステムのAWSへの移行・導入を御検討の際はAWSとSAPの両方のスキルを併せ持つBeeXへお声がけください。