目次
3月12日にNHN テコラス株式会社様とBeeXの2社合同でプライベートLT大会を開催しました。
本ブログはその開催レポートになります。
はじめに
今回の企画としては、昨年たまたまイベントでご一緒させていただいたのをきっかけに、共同でLT大会を是非やりましょうというお話になり、そこから実現したものになります。
このような共同企画は初めてでしたが、普段会話する機会がない各社のエンジニア同士が技術の内容などで交流でき、非常に実りのある会となりました!
このブログでは開催の様子を参加メンバーによるレポート形式でお伝えします。
株式会社 テコラス様のブログでも本イベントをご紹介いただいておりますので、是非ご覧ください!
株式会社BeeX 様とNHN テコラスオフィスにて合同 LT 会を開催しました!(2025/03/12)
参加レポート
NHN テコラス様のオフィスへ
今回はNHN テコラス様のオフィスに会場を設けていただいたので、あいにくの雨でしたがBeeXメンバーはオフィスから全員で歩いて会場に向かいました。
ちなみにBeeXオフィスからNHN テコラス様のオフィスまでは徒歩で約30分程度かかりますが、リモートワークで極度の運動不足に陥っている我々にはちょうど良い運動でした。
いざ会場へ到着。
こちらはビル入り口の写真ですが、中もすごく綺麗なオフィスでした。
会場に到着するなり酒を喰らい、登壇に向けての気合を入れるBeeX黒澤。
LT大会
今回のLT登壇者は7名。
様々なタイトルが出揃いました。
はじめにBeeX半田による開幕の挨拶です。
イベント開催に至る経緯や趣旨等について説明頂きました。
NHN テコラス坂田さん
「AWS WAF Top Insightについて」
AWS WAF Top Insightsについて - SpeakerDeck
トップバッターはNHN テコラス坂田さんによるAWS WAFアップデートに関するお話です。
ちなみに坂田さんはAWS Community Builders 2025に選出されたとのことです。おめでとうございます!!
AWS WAF Top InsightはAWSコンソールに関するアップデートです。
・このアップデートのおかげでAWS WAFのログをCloudWatch Logsに流すだけでAthena等を通さずにAWS WAFのダッシュボードでログを視覚化可能に。
・これまではログをいろいろと加工してお客様に提出してたのがAWS WAFのコンソールを確認してもらうだけになったのでかなり楽になった。
WAFのログ加工はなかなかに骨の折れる作業だと思うのでこのアップデートのおかげで運用コストを下げることができそうです。
NHN テコラス酒井さん
「ガバメントクラウド環境にログインするために」
2番手はNHN テコラス酒井さんによるガバメントクラウド関連のお話です。
ガバメントクラウドと聞くと相当なセキュリティを確保した環境だと想像していましたが、その期待(?)を裏切ることのない内容でした。
・ガバメントクラウドのAWSアカウントへ接続するだけでも15ものステップがあり、ようやく環境へ接続できた後も様々なセキュリティ的な制約等が存在する。
・そのためこれらを加味した上でスケジュールを立てる必要があり、とにかく事前の入念な準備が重要。
ガバメントクラウドは一度も触れたことの無い領域だったので非常に興味深い内容でした。
NHN テコラス石村さん
「AWSコスト分析について」
3番手はNHN テコラス石村さんによるAWSコスト分析に関するお話です。
・分析とはアクションを起こすための情報収集であり、分析が無ければ適切なアクションを起こせない。
・請求額だけを見てもコスト増の原因を探ることはできない。コストに対する分析が必要である。
・AWS Cost Anomaly Detection
コストの異常な動きを機械学習を用いて分析してくれるサービス。
Amazon SNSと連携して通知も可能。
労力をかけずにコスト分析ができる。
・コスト配分タグ
プロジェクト、環境ごとにタグを付与してコストを整理・追跡できるサービス。
タグでフィルターすることによりすぐにコスト(料金)の確認が可能。
コスト分析には必須のサービス。
お話の中で「コスト分析の労力も"コスト"である」という格言を頂きました。
この言葉を心に刻みたいと思います。
BeeX中澤
「AWSで体験するカオスエンジニアリング」
AWSで体験するカオスエンジニアリング - SpeakerDeck
ここからBeeXのターンです。
まずは中澤によるカオスエンジニアリングのお話し。
・カオスエンジニアリングとは稼働中のシステムに対して意図的に障害を発生させてその耐久性を試す手法。Netflixが導入したことで話題に。
・AWSでもAWS Fault Injection Service(AWS FIS)を使ってカオスエンジニアリングの実施が可能。
・AWSが用意しているシナリオと自前で用意可能なシナリオの2種類がある。
・実際にAWS FISの検証をしてS3へのレポート出力までを確認してみた。
"いつの日か 本番で試そう AWS FIS"
BeeX牧野
「S3 Tables周りをTerraformでデプロイしてみる」
S3 Tables周りをTerraformデプロイ - SpeakerDeck
続いて牧野による話題のS3 Tablesに関する発表。
・re:Invent 2024で発表されたサービス。
・Apache Icebergとの統合、自動圧縮機能、自動メンテナンス機能、GlueDataCatalogとの連携も可能。
・AWSコンソールではテーブルバケットの作成しかできないのでCLI、Terraform、CDKを使用すること。
・検証中にLakeformationではできないことがあることを発見。
・S3 Tablesのリソース削除はterraform destroy一撃で可能。
初の社外登壇でしたが素晴らしい発表でした!
BeeX神林
「ClientVPNによるサーバ接続について」
ClientVPNによるサーバ接続について - SpeakerDeck
こちらも社外初登壇の神林によるAWS Client VPNのお話し。
・AWS Client VPNとはリモートデバイスからAWS環境へ接続可能にするサービス。
・踏み台サーバを廃止するべくAWS Client VPNの検証を行った。
・踏み台サーバと比較してAWS環境へのアクセスにかかる時間が減少。
・導入にあたってIPアドレス重複、ネットワーク制御、ローカルデバイスから直接接続となるためセキュリティ面の担保等は注意点。
VPNアプライアンスやVPNサーバは導入と運用に手間がかかるので簡単、お手軽、安全にAWS環境への接続を実現できるAWS Client VPNを活用しましょう。
BeeX黒澤
「AWS CDK 1つでアプリコードを管理する」
AWS CDKでアプリコードを管理する - SpeakerDeck
最後は黒澤によるAWS CDKのお話です。
・IaCコードとアプリのコードは別々に管理されているためにインフラとアプリの責任範囲の切り分けやリリース順序の問題等が生じてしまう。
・CDKでまとめて管理しましょう。例:CDK内でLambdaコードも管理する。
・コンテナソースコードもインフラ・アプリの分解点管理が難しいがCDKで統合可能。
インフラ・アプリの責任範囲の話はかなりわかりみが深い内容でした。CDK触ってみよう。
懇親会
LT大会の後は懇親会が行われました。
発表内容について深掘った話やAWSの技術的な話、NHN テコラス様のデータセンター事業のお話などについてお聞きすることができたので楽しく過ごすことができました。
最後に
一般に公開されているLT大会には参加しづらいというメンバーもプライベートLT大会だと気軽に挑戦することができ、また普段交流のないエンジニア同士で情報交換などができたので非常に良い機会になりました。
NHN テコラス様、共同企画の開催と会場及び飲食のご提供ありがとうございました。
- カテゴリー