【re:Invent2024参加レポート】Workshopに参加してみた

この記事を書いたメンバー:

平野 真弓

【re:Invent2024参加レポート】Workshopに参加してみた

目次

米国ラスベガスで開催されたre:Invent2024に現地参加しました。

英語が苦手な筆者ですが、作業中心のハンズオンならなんとついていけるかもしれないと思い、「MAM310 | Build generative AI assistants for SAP supply chain and manufacturing」というワークショップに参加してきました。

Workshopとは

re:invent2024の公式ページには各セッションでどのようなことをするかの紹介があり、ワークショップについては以下のように説明されています。

■原文

Interactive sessions where attendees work in small groups to build a solution to a problem using AWS. Workshops encourage interaction and provide attendees with an opportunity to learn from and teach each other. You must bring your own laptop to participate in this session.

■日本語訳

参加者が小グループに分かれて AWS を使って問題の解決策を構築するインタラクティブなセッションです。ワークショップでは交流が促進され、参加者は互いに学び合い、教え合う機会を得られます。このセッションに参加するには、自分のラップトップを持参する必要があります。

今回のWorkshopの概要

今回受講したワークショップについては以下のような説明がありました。

■原文

SAP customers must take full advantage of their enterprise data to stay ahead. In this hands-on workshop, use SAP, generative AI, and both structured and unstructured data to optimize multiple manufacturing processes. Build a secure generative AI assistant to engage with SAP supply chain data using a conversational interface to identify top-performing suppliers, dependencies, and risk factors. Next, employ a generative AI agent to promptly address machinery issues on the shop floor leveraging unstructured data to advise users on immediate solutions and triggering processes in SAP to deploy additional resources when necessary. You must bring your laptop to participate.

■日本語訳

SAP のお客様は、優位に立つためにエンタープライズ データを最大限に活用する必要があります。この実践的なワークショップでは、SAP、ジェネレーティブ AI、構造化データと非構造化データの両方を使用して、複数の製造プロセスを最適化します。会話型インターフェイスを使用して SAP サプライ チェーン データと連携する安全なジェネレーティブ AI アシスタントを構築し、パフォーマンスの高いサプライヤー、依存関係、リスク要因を特定します。次に、ジェネレーティブ AI エージェントを使用して、非構造化データを活用して製造現場の機械の問題に迅速に対処し、ユーザーに即時の解決策をアドバイスし、必要に応じて SAP のプロセスをトリガーして追加のリソースを展開します。参加するには、ラップトップを持参する必要があります。

当日の様子

会場となる広い部屋にはテーブルが10個ほどあり、1テーブルあたり7人座れるようになっていました。

このワークショップは直前まで予約が埋まらず開場直後は空席が目立っていましたが、開始時間が近づくにつれ予約していなかった方々が来場してほぼ満席になりました。

中にはPCを持参せずに手ぶらで参加している方もおり、PCなしでどのように参加するのだろうと思っていたら、隣の席の方の様子を見守ったりアドバイスしたりする形で参加しており、ワークショップが終わる頃には隣の方とすっかり打ち解けて握手をしているではありませんか…!

英語力がなく講師への単純な質問が精一杯の筆者は、羨ましいと思いながらその様子を見つめるしかありませんでした…

開場直後の様子↓

Workshopの進め方

最初の20分でどのような内容を実装するのか、という説明がありました。

その後はハンズオンの資料に従い、各自もくもくと作業を進めました。基本的には個人作業なのですが、困ったときは挙手すると講師やサポーターの方がすぐに助けに来てくださるので安心です。

筆者は英語が苦手なので何一つできなかったらどうしようと心配していたのですが、最初の説明はMicrosoft Translatorでリアルタイム翻訳し、ハンズオンの資料はGoogle翻訳を使ったことにより、指示や作業内容が理解できなくて困ることはありませんでした。


このワークショップでは、2つの構成を実装しました。

Bedrockは少し触ったことがあるので時間内には全て完成できるだろうと思っていたのですが、序盤でこれまで触ったことがないSAP GUIを操作する必要があり、思いがけず時間を消費してしまいました。そのため、2つ目の構成は最後まで作ることができませんでした…

1つ目

Lambda、SAP Odataフレームワーク、CDSビューを使用して、サプライチェーンに関連する構造化SAPデータを照会するBedrock Generative AI Agentを作成しました。

2つ目

S3に保存されているユーザーマニュアルやトラブルシューティングガイドといった非構造化データを使い、RAGベースのナレッジベースを構築しました。

参加してみた感想

翻訳ツールを駆使しながらの参加でしたが、SAPのデータをこのような形で活用できるのか、ということが学べてとても有益な時間となりました。

英会話ができたら、他の参加者と会話したり、講師に突っ込んだ質問をできたんだろうな、と悔しく思いましたが、Bedrockの使ったことがない機能を体験して新しい着想を得ることができたので、参加してよかったと心から思います。

英語での積極的な議論に抵抗があり、GameDayやBreakout sessionへの参加はためらってしまう方も、ワークショップなら比較的参加しやすいと思います。

来年以降re:inventに参加される方は、ぜひワークショップに参加してみてください!

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