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ワイドグリップチンニング(懸垂)10 回達成しました、那須です。
6 月に入ってもリモートワークのまま仕事されている方、オフィスに出勤されている方、様々かと思います。新型コロナウイルスの感染拡大の第 2 波がくることも考えていつでもリモートワークに戻れるように仕組みを考えられている方も多いのではないでしょうか?
リモートワークに役立つ AWS のサービスとして、AWS Client VPN と Amazon WorkSpaces (以下、WorkSpaces) がよく出てきますが、Amazon AppStream 2.0 (以下、AppStream 2.0)については情報が少ないなと思いましたので、簡単に解説してみようと思います。
そもそも AppStream 2.0 とは?
完全マネージド型のアプリケーションストリーミングサービスです。WorkSpaces はデスクトップ画面をストリーミングしてくれるサービスですが、その中にクライアントソフトがインストールされてそれを使って業務を行いますよね?
そのクライアントソフトの画面をストリーミングしてくれるサービスが AppStream 2.0 です。
例えば、SAP GUI だけを使いたい、CAD ソフトだけを業務で使いたい、といった感じで特定のソフトウェアだけを使えば業務を行うことができる場面ってありませんか?
WorkSpaces だと VDI のようなものなので、PC を貸与するようなものです。いや、そこまでしなくてもいいんですって方も多いと思います。
そんな時に活躍するのが AppStream 2.0 です。
AppStream 2.0 のいいところ
3 つ挙げてみます。
・PC の環境が原因の問題が発生しにくい
・不必要なソフトウェアを業務に使わせない
・デバイスに依存しない
PC の環境が原因の問題が発生しにくい
システム管理者の方への一番のメリットだと思うのですが、ユーザにクライアントソフトを PC にインストールしてもらう必要がないことです。
システム運用していると「クライアントソフトをインストールできない」「インストールできたけどうまく動かない」といった問い合わせがかなりあると思います。PC の環境によって同じものでも違った動作になることはあります。その際にトラブルシューティングするのはとても大変ですね。何が原因で使えないのかは PC ごとに異なります。それを調べて対応して、というのを問い合わせの数だけ対応しないといけません。ヘルプデスクへの負担もかかります。
AppStream 2.0 を使うと、AWS 側でインストールされたクライアントソフトをストリーミングするので、同じバージョン、同じ設定のクライアントソフトをユーザが使うことができますね。ですので、何か問題が発生しても AWS 側で対応すればすべてのユーザに対してその問題を解決した状態で利用してもらうことができます。
不必要なソフトウェアを業務に使わせない
AppStream 2.0 を利用すると、ストリーミングするソフトウェアを指定することになります。ですので、業務に必要ないソフトウェアを使わせないようにすることができます(PC にインストールされたら使うこともできるのですが、社外から AppStream 2.0 を使う場合には有効かと思います。
デバイスに依存しない
AppStream 2.0 は基本的にはブラウザでアクセスして使います。ですので、ブラウザさえ使えればどのようなデバイスでも OK です。今だと、Chromebook のようにローカルには何も置かないことを基本とするデバイスもありますので、このようなデバイスにも対応できるようになりますね。
AppStream 2.0 の仕組みや利用イメージが知りたい
ストリーミングインスタングで Auto Scaling による対応ユーザ数の調整を行いながらストリーミングします。EC2 とは違って 1 ユーザ 1 インスタンス使います。詳しくは↓以下の記事をご参照ください(私の個人ブログです)
さいごに
簡単ですが、AppStream 2.0 についてご紹介しました。
これまで外出先で仕事する場合は VPN だったり VDI といったものを使っている方が多かったと思いますが、このようなストリーミングサービスもリモートワークで十分活用できることがなんとなくおわかりいただけたのではないかと思います。
ここでお知らせです。
現在弊社では以下のリンクの内容でリモートワーク推進キャンペーンを行っています。新型コロナウイルス感染拡大の第 2 波が来ることも想定してリモートで業務ができる仕組みをこれから整えたい方向けに、まずは最初の一歩を踏み出してもらいたいと考えています。ですのでなるべく安価にサービスをご提供したいと思い、このような取り組みを行っています。少しでも、一部でも、自社の仕組みとして導入をご検討されている方がいらっしゃいましたらお気軽にお声がけください。
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