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本記事は、JSUGが選定した旬なテーマを掲載する新しいテーマ別臨時メールマガジン「JSUG EXPRESS VOL.12」連動記事です。
第12回のテーマは「デジタルトランスフォーメーション(DX)」です。
DXによるデータドリブン経営(データ駆動型経営)の実践に向けて、企業向けのデータ分析基盤が今注目を浴びています。本記事では事業部毎にまとめられた既存EXCELファイルをそのままソースデータとして、SAP Analytics Cloudの特徴を活かすことで、短期間で複数の事業部門を横断した経営ダッシュボードを作成するための実践ノウハウを、弊社のお客様事例に基づきご紹介します。
SAP Analytics Cloudとは
SACは分析・可視化の「BI」、予算・計画の「Planning」、予測・機械学習の「Predictive」といった情報活用に必要な機能を1ストップで提供可能なSAP社のクラウドサービスです。本記事では分析・可視化の「BI」部分について事例を元に説明します。
ストーリー開発とは
ストーリーとは、SACダッシュボード作成時に利用可能な機能の1種とお考えください。具体的にはSAC開発画面から予め用意されたチャートやテーブルを選択することで簡単にSACダッシュボードを作成できます。
全体システム構成
・データソースはユーザのローカルにあるExcelデータですが、財務諸表のようなレイアウトになっています。
・正規化されていないためファイルをSFTPサーバにアップしてからマクロで加工後、Data ServicesによりHANATBLにロードしています。
・テーブルに取り込んだ後は、HANA View→Composite Provider→Bexクエリ→SACモデル→SACストーリーの形で作成しました。
・今後はExcelデータからではなくシステムからのデータ取得を検討する予定です。
・Data Servicesを選択した理由も将来的なシステムからのデータ取得を見越して多種多様なデータソースに接続できる点とHANAとの親和性を鑑みて採用しております。
・BWとSACの接続についてはBW Live接続としAzure ADを利用したSAML認証を実装しユーザがSACアクセス時のユーザ/パスワード入力を省略しシングルサインオン(SSO)を実現しました。この辺りの詳細技術説明は下記Blogをご参照ください。
https://www.beex-inc.com/blog/article-6391
https://www.beex-inc.com/blog/article-6299
実際の画面イメージは動画で
それ以外にもプロジェクトスケジュールや体制、工数削減策、実装時の技術考慮点、エンドユーザー様自身のアプリ保守を前提にしたコードレス化、実際に有効だったパフォーマンスチューニングのポイント解説など内容盛りだくさんになっておりますので、是非ご覧ください。
※本動画は、JSUG Conference 2020 Online の弊社セッション内容と同等です。
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