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クラウドネイティブ開発部の佐々木 匡です。
2025年3月27日に東京ビッグサイトで開催されたMicrosoft AI Tour Tokyoに出展しましたので、その様子をお伝えします。
本イベントは「ビジネスの変革」をテーマとしたマイクロソフトのグローバルイベントです。ビジネスリーダーやAI開発者を対象に、AIセッションや企業展示が行われました。
BeeXブースの出展概要
ERPデータ×クラウド×生成AI
初出展のBeeXブースでは「ERPデータを価値に変える、BeeXの生成AI活用」をテーマに、当社が取り組んでいる次世代のERP活用環境についてご紹介しました。
デモの開発にあたっては、日頃お客様からいただく「ERPデータを活用したいが、専門人材が限られている」「誰でもチャットから自然言語で使えるようにしたい」といったお客様の課題に応えるため、 ERPデータ活用の未来像としての具体的なイメージを掴んでいただけるようにいたしました。
当日は、多くのお客様にブースにお立ち寄りいただき、熱心にご質問をいただきました。特に、チャットを通じて自然言語でERPデータを分析できるデモンストレーションは、会場唯一のもので、多くの方が関心を示されていました。
ERPデータ活用の課題
多くの企業が直面するERPデータ活用の3つの課題:
- データの分散の問題:ERPの複数のモジュールにまたがるデータの横断分析が難しい
- 過去データの分析の煩雑さ:特定の期間や要因を深掘りに手間がかかる
- 未来予測の困難さ:高精度な予測には専門知識やカスタマイズが必要
これらの課題に対して、クラウド環境と生成AIを組み合わせた解決策をデモを交えながらご紹介しました。
BeeXの提案するデータ活用環境
1. ダッシュボードによる可視化
ERPデータを定期的に取得し、主要KPIを一画面で表示し手作業を削減。変化や異常値を早期に発見することで、迅速な対策検討を可能にします。
2. チャットによる分析支援(生成AIの活用)
「〇〇日の売上が下がっている原因は?」といった自然言語での質問に対して、ERPデータをもとにAIエージェントが分析結果を提示します。専門知識がなくても詳細な分析・理解が可能です。
3. 未来予測(需要予測・売上予測)の強化
AIエージェントが過去実績や季節要因を解析し、需要や売上を予測します。最適な施策とタイミングの立案を支援します。
AIエージェントのマルチエージェント構成について
当社のソリューションの中核技術であるマルチエージェント構成にも多くの関心をいただきました。システムは以下の3つのエージェントで構成されます。
- オーケストレーターエージェント:ユーザーからの質問や分析リクエストを受け取り、指示内容を整理してタスクを整理・分配し、全体の進行を管理。
- データ収集エージェント:ERPやクラウド上のデータソースから情報を取得し、指定された形式に整え、オーケストレーターへ連携します。
- データ分析エージェント:収集済みのデータや社内ナレッジ基に要因分析・売上予測を実行。分析結果をわかりやすい形でまとめ、オーケストレーターへ報告します。
これらのエージェントが連携することで、ユーザーは「○○日の売上が下がった原因は?」といった問いかけをするだけで、複数のエージェントが連携してデータ収集・分析を行い、結果を受け取ることができます。
まとめ
Microsoft AI Tour Tokyoへの出展を通じて、多くのお客様と直接お話しする貴重な機会となりました。当社の「ERPデータ×クラウド×生成AI」のアプローチに大きな関心をお寄せいただき御礼申し上げます。
展示デモを通じ、「生成AIによるERPデータ活用の具体的なイメージをお伝え出来たと感じています。引き続き、お客様のビジネス成長を支援するソリューションの開発に取り組んでまいります。
本イベントを通じて、生成AIによるERPデータ活用にご興味をいただきましたら是非お気軽にお問い合わせください。 デモンストレーションや詳細な説明をさせていただきます。
DX Readyへのお問い合わせ|基幹システムのクラウド移行・構築・導入支援のBeeX
また、今回ご来場いただけなかったお客様も、本記事の内容をきっかけに興味をお持ちいただけましたら、是非お問い合わせください。

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