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SAPシステムをAWSを中心としたパブリッククラウドに移行するメリット
アジリティとスケーラビリティの担保
SAPシステムの運用にはアプリケーションサーバやデータベースサーバなど複数のシステムが必要であり、長年の運用/市場の変化などにより、データや処理の要件、ユーザー数など様々な変化が発生します。AWSなどのパブリッククラウドに移行すれば、いつでも瞬時にサーバ増強、ストレージ雑行、性能強化などが可能となり、いつでも必要に応じてシステムを最適化することが可能となります。また本番環境をコピーして必要なときに直ぐにテスト環境を作成することが可能になり、テスト品質の向上にも繋がります。パブリッククラウドは従量課金のサービスです。無駄な初期投資を行うことなく必要なときに必要なリソースを追加あるいは不要なリソースを削除することが可能となり、これらのアジリティ/スケーラビリティとコスト最適化を両立できる点が大きなメリットです。
ハードウェアのライフサイクルから解放
SAPシステムの運用にあたり、SAP、OS、DB、ハードウェアなど、それぞれ別々のライフサイクルが存在します。中でもオンプレミスにおいてはハードウェアの保守期限にともなうリプレースは大きな投資が必要となり、またOS/DBなどのアップグレードも、ハードウェアリプレースの際に実施することが現実的でハードウェアのライフサイクルがシステム全体のライフサイクルを考えるにあたりに大きな制約となっていました。
システムをクラウド化することにより、ハードウェアのライフサイクルから解放され、OS/DB/SAPなどのアップグレードは個別に検討可能となるなど、システムのロードマップを検討するにあたって大きな効果があります。
BCP(事業継続計画)の強化
企業には予測不可能な時代に対応する事業の継続性が今まで以上に求めれています。
BCPの強化のなかで、システムのDR(災害復旧)の実現も重要になるとともに、コストの最適化の両立も求められています。
AWSを代表とする、クラウドサービスは、複数のリージョンやゾーンから成り立っているため、一つのデータセンターが停止しても復旧できる仕組みが整っています。
システムをクラウド化することにより、コストを最適化しながらBCPの実現が可能となります。
次世代ERPプラットフォームへの対応
S/4HANA
S/4HANAではインメモリデータベースの大規模サーバが必要となり、またデータ要件により年々大きなインスタンスが必要となることが予想されます。クラウドであればスモールスタートで、いつでも企業の成長に応じて大規模なインスタンスへ変更可能となります。
またS/4HANAは従来よりも保守期限が短く定期的なアップグレードが必要となります。アップグレードにおけるテストなどを柔軟に行う環境の準備が必要です。
これらのS/4HANA特有のライフサイクルに対応するのはクラウド以外では現実的に困難であるといえます。
DX
DXの実現のためにデータドリブンの企業にすることが重要であると考えています。そのためには従来のERPの構造化されたデータだけでなく、企業内の様々なデータを集約しユーザーがいつでも分析できる基盤を作ることが重要です。AWSなどのクラウド上に堅牢/セキュア/スケーラブルでかつコスト最適化された従量課金の環境上でなければ、これらデータ分析基盤を構築することは不可能です。デジタルコアとなるSAPシステムをAWSなどのクラウドへ移行しデータ集約/分析が可能な基盤とすることが今後のDX実現へ向けて重要なステップとなります。
その他IoT/AI/MLなど様々なクラウド上の最先端サービスと組み合わせし、様々なサービス開発を俊敏に行えることも企業の競争力を強化するにあたり大きなメリットです。
サービス提供の流れ
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- 準備(調査・分析)フェーズ
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- 移行対象システムの調査、分析
- 移行シナリオの検討
- 新システムイメージ(To-Be)の作成
- 導入効果の算定
- リスクの洗い出し
- 体制、スケジュールなど
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- 計画フェーズ
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- 移行シナリオの決定
- キャパシティ・プランニング
- ネットワークの検討
- 各種技術検証(PoC)の実施
- RFP作成と提示
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- 実行フェーズ
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- 移行テスト
- 移行リハーサル
- 本番移行
準備(調査・分析)フェーズ
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- クラウド移行ロードマップ作成支援サービス
- 既存システムをクラウドに移行するにあたって、必要な実施項目やリスクの洗い出し、優先度付け等を行い、大まかなスケジュール作成を支援します。
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- クラウド移行アセスメントサービス
- SAP環境を含めた基幹システムをクラウド移行する際に必要となる、具体的な検討項目を技術面から支援するためのサービスです。
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- クラウド標準化策定支援サービス
- クラウド上にシステム導入する際に都度構成を検討するのではなく、予め自社向けにクラウドを標準化し、カタログ化することで検討・設計の手間を省くことでコスト、プロジェクト期間を短縮します。
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- RFP作成支援サービス
- プロジェクトの進め方や業者選定・発注方法に関して、SAP及び基幹クラウド、最新技術の適用等多様な観点からアドバイスを行い、最適なRFP作成を支援します。
計画フェーズ
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- ネットワーク設計サービス
- 従来はネットワーク専任の技術者が担当していた分野ですが、クラウドの時代はクラウド基盤を構築する技術者が設計します。
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- バックアップ(リカバリ)設計サービス
- クラウドサービス標準機能と搭載アプリ標準機能を最大限に生かした効果的なバックアップ(リカバリ)設計を行います。
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- DR設計サービス(災害対策)
- お客様システム向けにDR(Disaster Recovery、災害対策)環境を設計します。
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- クラウド基盤運用設計サービス
- クラウド毎に特有なサービス・運用仕様に基づき、最適な基幹クラウド基盤を設計します。
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- クラウド移行事前検証(PoC)サービス
- 机上での考察では限界がある要件を、実環境で検証するサービスです。移行時のダウンタイム削減と必要となるリソースの見極めで効果が高いアプローチです。
実行フェーズ
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- SAP Enhancement Package、Support Package適用サービス
- SAPシステム向けにエンハンスメントパッケージ(EHP)やサポートパッケージ(SP、SPS)を適用します。
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- SAP Unicode変換サービス
- 既存SAPシステム内のデータをUnicodeに変換します。S/4HANA化するための必須要件となります。
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- P2C、V2Cによる移行サービス
- P2C,V2C手法をベースにした最新移行ツールを活用することで、上位のアプリケーションへの影響を最小限にした汎用的なシステム移行を実施します。
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- ネットワーク構築サービス
- P2V,従来はネットワーク専任の技術者が担当していた分野ですが、クラウドの時代はクラウド基盤を構築する技術者が設計します。
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- バックアップ(リカバリ)構築サービス
- クラウドサービス標準機能と搭載アプリ標準機能を最大限に生かした効果的なバックアップ(リカバリ)設計を行います。
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- DR構築サービス(災害対策)
- お客様システム向けにDR(Disaster Recovery、災害対策)環境を設計します。
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- 監査ログ収集/各種ログ可視化サービス(SumoLogic)
- 内部統制監査では、決められた手順に従って作業が適正に行われたことを証明するために、システム運用に関わる証跡記録が求められます。各種ログを収集して一元化し、可視化することで統制業務を効率化します。
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- JP1等ジョブ管理ソフト導入・クラウド連携
- JP1等ジョブ管理ソフト導入し、クラウドサービスと連携させるためのサービスです。